
メディプラザでは、操作性の良い電子カルテの条件として次の3つを定義している。1つ目は、画面が紙カルテの2号用紙に近いこと。2つ目は、ボタンが1ヵ所にまとまって配置されていること。最後の3つ目は、DO機能が簡単であること。最近の電子カルテは、これらの3つの条件を満たしているものが多くなっている。ユニコンの「ユニカルテ」も、これらをすべてクリアしている。それどころか、上回っていると言えるだろう。
見やすさに関しては、一般的な電子カルテに比べて文字が大きく、文字の色はシンプルな1色使いであるため、長時間使用していても疲れにくい。また、ボタンは画面上部の1ヵ所に集め、すべてアイコン化されているため、一目で何を意味しているのか理解しやすい。画面左側の参照エリアから情報をコピーしたい場合、ペンタブレットで選択したい部分をなぞれば、文字が反転し記憶されるので、そのままDOボタンを押すだけで入力することができる。ペンタブレット1本ですべての操作が行える。
「ユニカルテ」は、もともと内科の医師が開発したシステムからスタートしている。そのため、医師にとって便利な仕様にとことんこだわっているのが特徴だ。
その1つが、「処方チェック」機能だ。自院の処方に限らず、患者の持参薬も含めて相互作用や重複投与などをチェックできるほか、ジェネリック医薬品を検索することもできる。また医療用医薬品の添付文書情報のデータベースが写真つきで搭載されており、患者への説明に利用することも可能だ。さらに、診療の目安となる「診療アシスト」機能も標準搭載されている。これは、17人の医師がさまざまな見地から作成した外来マニュアルが搭載されたもので、医師の診療をサポートしてくれる。
このほか、よく使用する文言が文章として用意されていたり、患者属性やサマリー、伝言メモなどのさまざまなスペースに情報を残せるなど、文章を早く簡単に書ける仕組みがほどこされている。画面左上部に来院ステータスが表示され、過去の情報を時系列で把握できることなども、医師にとっては嬉しい機能だ。
電子カルテはカルテを閲覧・作成・管理するためのツールと考えられているが、「ユニカルテ」の場合、医師をサポートしてくれるシステムといったほうが適切だろう。
診療所でのレセプトオンライン化が2010年から順次スタートし、コンピュータによるチェックが始まるのに伴い、診療所もレセプトの精度を高める必要がある。オプション機能として用意されているレセプトチェックシステム「満点レセプト」は、医薬品と病名、検査と病名、投与日数・用量などをロジカルにチェックし、事務員のレセプト点検業務を強力にサポートしてくれる。もちろん、レセプトオンライン化時代に必須なレセ電算病名を標準装備している。
また、同じくオプション機能である「でーた工房」は、レセコンのデータをもとに、受診患者数や総請求額、薬剤等の使用量などのさまざまな経営指標を集計できる経営支援システムである。月次、年次の推移を把握したり、特定期間の統計を出すなど、経営状況を分析するためのツールだ。診療所経営にとって厳しい状況が続いており、レセプトオンライン化により返戻ゼロの時代が近づいている今、診療所においても経営が非常に重要になっている。「満点レセプト」および「でーた工房」は、経営を考える際の強力な味方になるはずだ。
ユニコンは30年間に及ぶレセコン開発の経験を持ち、電子カルテでも、同社のレセコン「ユニ・メディカル」の良いところを受け継いでいる。30年間やってきたからこそのレセコンの完成度、そしてシステム全般的な開発スピードの速さは、大きな強みといえる。
製品レポート
MEDiPlaza 統括マネージャー 大西 大輔
2001年一橋大学大学院MBAコース卒業後、同年、日本経営に入社。日本経営グループの情報配信部門「厚生政策情報センター」において厚生行政ならびに病院経営に資する情報収集、発信事業に従事。2002年には医療IT機器の常設展示場「MEDiPlaza」を立ち上げ、企画運営、スタッフ指導、拠点管理などを担当する。2007年よりMEDiPlazaの東京・大阪・福岡の全拠点を管理する統括マネージャーとして、多数の医療機関にIT化のアドバイスを行いつつ、メーカー・販社に対する営業指導等を行っている。書籍については、「診療所の電子カルテ バイヤーズガイド2007」(エムイー振興協会)に執筆協力したほか、「病院を変える150のヒント」(じほう)の編集を担当した。