
ラボテックは、検査システム「ラボネット」の開発・販売からスタートした会社である。まだパソコンが十分に普及していない時代に発売された「ラボネット」は、直接の利益につながるシステムではなく、インフォームドコンセントや診療を支援するものであったため、効率化よりもおもしろさを追求することをコンセプトに開発された。おもしろさのポイントは、医師が使いたくなる機能が盛り込まれているかどうかだ。
電子カルテ「Super Clinic」は、「おもしろくて簡単に使える」という「ラボネット」のコンセプトをそのまま受け継いでいる。医師に限らず、誰もが使いやすいと感じる電子カルテをめざしているため、すべての医師にとって使いやすい機能が満載だ。テンプレートやセットを用いて簡単に情報を記載できることはもちろん、診療しながら容易にテンプレートやセットを作成・変更することもできる。
画面はシンプルで各種ボタンにアイコンを起用するなど、患者様にとってもわかりやすい画面になっているため、インフォームドコンセントにも役立つ。
電子カルテを導入する前には、操作研修が欠かせない。通常は1週間連続で研修を行っても、1割か2割程度の内容しか覚えられないものだ。しかし、「Super Clinic」の場合は、5日程度の研修でほとんどの機能を使えるようになる。これは、「Super Clinic」がわかりやすく、使いやすい電子カルテであることを裏付けている。
ラボテックは、電子カルテと検査システムという本来、単独に存在しているシステムをパッケージ化した。投薬履歴と検査結果をグラフで時間軸を合わせて表示し、その相関関係を把握できる。また、外注検査の結果をオンラインで取り込んで自動的に各患者様のカルテにリンクするといった機能は、検査システムならではの特徴だ。検査データを単にグラフ化するだけではなく、患者様に説明しやすいようにいかに提供するかということまで考えられたシステムである。
「ラボネット」の販売から20年が経過し、7000ものユーザーに使用され、開発してきたなかで得られたノウハウが活きている。
今、電子カルテは新たなステージに入りつつある。これまでは、業務の改善や効率化が目的で、電子カルテとして過不足なく使えることが求められた。これからの電子カルテは、医師のパートナーとして寄り添って、いかにサポートできるかということが求められる。
「Super Clinic」には、まさに次世代の機能が多数搭載されている。処方した薬剤をもとに候補病名を教えてくれる「病名ナビ」機能や、検査方法や検査データの見方などをデータベースとして搭載していることが、その代表例である。過去のデータが蓄積されることによって、電子カルテに搭載されるデータベースはどんどん進化していく。この仕組みこそ、紙カルテにはまねできない、電子カルテの一番のメリットだろう。
「使いやすい、見やすい、簡単」という第1世代の電子カルテを広めたパイオニアであるラボテックは、現状に満足することなく、今度は次世代の電子カルテの確立をめざしている。診察シーンに溶け込み、医師の診療の先回りをして、今紙カルテを超えて医師を支援してくれるシステムだ。「Super Clinic」で、紙カルテ時代には味わえなかった電子カルテのよさを体感していただきたい。
製品レポート
MEDiPlaza 統括マネージャー 大西 大輔
2001年一橋大学大学院MBAコース卒業後、同年、日本経営に入社。日本経営グループの情報配信部門「厚生政策情報センター」において厚生行政ならびに病院経営に資する情報収集、発信事業に従事。2002年には医療IT機器の常設展示場「MEDiPlaza」を立ち上げ、企画運営、スタッフ指導、拠点管理などを担当する。2007年よりMEDiPlazaの東京・大阪・福岡の全拠点を管理する統括マネージャーとして、多数の医療機関にIT化のアドバイスを行いつつ、メーカー・販社に対する営業指導等を行っている。書籍については、「診療所の電子カルテ バイヤーズガイド2007」(エムイー振興協会)に執筆協力したほか、「病院を変える150のヒント」(じほう)の編集を担当した。